風哭く日々

cappuccino sugarfree blog.

遺構-犬島精錬所-

12月18日(日)。今日は突然のお出かけ(といっても、前から行きたいとこリストに入ってるわけだが)、ベネッセアートサイト直島に行ってきた。、岡山市に本拠を置く教育関係企業ベネッセコーポレーションが、瀬戸内海に浮かぶ離島・直島(香川県直島町)で展開する、現代美術に関わるさまざまな活動の総称。ベネッセハウス、家プロジェクト(島内の海岸や集落を使ったアート作品のインスタレーション)、その他刊行物やシンポジウムなどを含んでいます。 今回は神戸から日帰りで余裕な犬島精錬所へと足を伸ばしてみた。ブログ的には初フェリー(高速船)ですね!! 岡山県岡山市東区犬島 精錬所 アクセスは岡山本土の宝伝港から。小さな港ですね、ベネッセアートサイトがなければもっと寂しいんでしょうが・・・。有料駐車場&バスでのアクセスが可能です。高速船は片道300円、約10分の乗船です。ちなみに直島からの便もあるそうです。 うわっ・・・高速船の外に乗ったら寒いいいいい!!!

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10分後、チケットセンターが見えてきました。炭焼きの板張りですか、周辺を配慮してるのでしょうか。

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こちらでまずチケットを購入しましょう! 精錬所\1,000(15歳以下無料) 家プロジェクト\500(15歳以下無料)

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今回はアート作品については撮影を控えさせていただきました。家プロジェクトなどは解説される方も居ず、外部に放置しているものもありましたが、F邸《山の神と電飾ヒノマルと両翼の鏡の坪庭》では撮影禁止とのことでしたので、他の作品も撮影しませんでした。尚、他の島についての撮影の可否はわかりません、あしからず。 30分ごとに精錬所への案内が始まります。

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精錬所美術館はご自身で体験していただくとして・・・ちなみに三島由紀夫について予習していった方が世界を楽しめると思います。精錬所の外観は歩くコースは指定されていますが、撮り放題ですので・・・いざ!!

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巨大な精錬所の遺構が小さな島に・・・1909年(明治42年)操業から今まで、犬島が離れ小島だから放置されていたんでしょうね。

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独特の黒いレンガ。これは銅の精錬過程で発生する鉱滓(クズですね)からなるカラミ煉瓦と呼ばれるものです。独特の波紋ができてますね。鉄分を多く含んでいるのか、持つと重たいそうです。溶岩を固めたようにも見えます。

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こちらはアーチ状ですね。どうやら炉のようです。

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展望台までやってきました。もっとあのでっかい煙突に近寄れたらいいんですが・・・安全を考慮して、コースが設定されているのでしょう。

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ジオラマ風に~。

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おや・・・あれは??

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発電所跡のようです。自然に還ろうとしていますがww

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何本ある煙突のうち崩れかけのぼろぼろな状態なものもあります。これじゃあ近寄らせてくれませんよね。こんなのちょっとでも強風が吹いたら倒れるんじゃ・・・。

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俯瞰してた火力発電所跡に到着!でも全景を入れようとすると逆光・・・でもこれはこれでOK??ですか~。

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別のだけどもういっちょ

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太陽をフレームアウトさせてなんとか・・・。教会みたいな感じですね~。これはレトロ!近寄りたいけど、柵で仕切られてます。

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最後に当時の船着場付近へ。

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遺跡に迷い込んだ気がします。

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犬島は明治以降の大阪港築港の際には礎石の切り出し場となり栄え始めました。1909年(明治42年)には銅の精錬が始まり、この小さな島に最盛期には3000以上も人がいたそうです。しかし、銅の精錬もたった10年操業しただけで、銅の大暴落によって操業停止、人口も年々減少していくことになります。それが約90年も前のことだったなんて・・・島の時が止まっているようですね・・・。

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家プロジェクトのF邸で解説してくださったおばあさん(昔からの犬島住まい)にこの島のことなどを色々教えていただきました。この精錬所は夏は涼しく、冬は暖かい構造だそうで、夏場はよく涼みに行ったとか、銅の精錬で島は木々がほとんどなくなったが、今では逆に人口の激減も相まって木々が豊です。昔は活気溢れる島だったそうな~。現在はほとんどお年寄り50人程が暮らしています。ほっといたら延々とお話してくれる良いおばあさんでしたね(笑)

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路地を散策中に出会ったニャンコ。犬島なのに・・・猫かよっ!!ww

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毛づくろい中です~。

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アートの部分も写真でお伝え出来ないのが心苦しいですが・・・精錬所、家プロジェクトどちらも大変楽しめました。五感で感じるアートですね!メインの直島、豊島あたりも視野に入ってきましたね~。 さて・・・調べていくと瀬戸内の島々にはこのようなレトロ系な廃墟や木造もの、が多くあるようです。冬場は山方面は雪で閉ざされるので、島を攻めて行きたいと思います。・・・さて・・・どれから行こうかね・・・(笑)